私の「コンセント」

2001年6月25日
田口ランディによると、
「コンセント」=女性器ということらしい。
ま、詳しくは『コンセント』田口ランディ(幻冬社)
を読んでいただくことにして、
この本はちょっとした衝撃だった。

一言で言うと、「奇妙」。
しかし、怖いことに、その感覚が私にも「わかる」のだ。
わかるんだけど、言葉にしようがなかった、その感覚を
田口ランディはこの本に見事に表現してくれた。
読み終わったあとは、自我に目覚めたような、
それでもやはり超えてはいけない一線を認識しなおして
私は日常のに戻った。
なんだか少し、切ない。

作家、小説家に天性の才能というものが必要なんだとしたら
田口ランディ、柳美里、村上春樹はそれをもっているんだと私は思う。
好きな作家は他にもいるけど
この3人って、根底に流れている「血」が似ている、
いや、同じ人種なのではないだろうか。

人間のほとんどは、自分の闇の部分に目をつぶろうとする。
それに気づいてしまったら、向き合ってしまったら
自分の中のなにかがはじけてしまいそうで
壊れてしまいそうで怖いのだ。

彼らはそれに向かい合っている。
文字に落とすという自虐的な行為もやってのける。

私はそこまでの「マゾ」にはなれそうにないから
もし印税生活をしたいと思うのだったら
面白おかしいエッセイを書いたりしてみるんだろうな(笑)

自分の心の闇を少しだけ理解したかもしれない
一日でした。








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